レポート


2010年05月08日 舞洲スタジアム

PL学園vs近大附

2010年春の大会 春季近畿地区高校野球大阪府予選 5回戦

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1失点完投に抑えたPL学園・勧野

変貌した勧野、1失点完投勝利。

 「リベンジできてよかった」
  1失点完投に抑えたPL学園勧野がそう思うにはわけがあった。
1年夏の南大阪大会決勝。自身が先発し、好投をしながらも降板した後に試合をひっくり返された相手が、今日の相手・近大附だったからだ。「対戦が決まって、投げたいな、投げたいなと思っていて、先発を言われた時は燃えました」と胸の内を明かしている。

 それにしても、だ。驚いたのは勧野の変貌ぶりである。少なくとも2年前は、今日の彼とは異なるタイプのピッチャーだった。140キロを投げる本格派として、彼の名は挙げられていたし、決勝の近大附戦でも、そうしたピッチングでゲームを作っていた。

 しかし、この日はコーナーを丹念に突き、スローカーブを駆使して味のあるピッチングで打者を翻弄。河野監督は「もともと、緩急の使える子。ピッチングそのものを分かっている選手ですから」と意に介さなかったが、ここまで巧みに使えるのは見事というしかない。

 勧野は「(自分の)ストレートは速くないので、スローカーブを使って、いかにストレートを速く見せるかと思っていました。変化球でストライクも取れましたし、今日は良かったんじゃないかなと思います」と手ごたえを口にした。「多司が速い球を投げるので、自分はコントロールと変化球の精度で勝負する投手になることが必要」と感じて、変貌したそうだ。

 「1年から出させて頂いて、先発もさせていただいて、得るものはあったと思う。これだけ経験できたので、それを生かしていきたいと思います」と、今後にむけて意気込んだ勧野。
 ‶清原2世〟と騒がれ始めてから、早2年が経つ。一時は、主役の座を多司や吉川に奪われたが、プロからの評価を取り戻しつつあるバッティングとともに、勧野はまた主役の座に躍り出ようとしている。

(文=氏原英明




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